英語は絶対、勉強するな!―学校行かない・お金かけない・だけどペラペラ (サンマーク文庫)

タイトルには勉強するなと書いてあるが,
結局は「習慣」と呼びなおしているだけで,
内容的には勉強であることには代わりはない.
ただ,気持ち的に「勉強だ」と思うか思わないかで,
身に付く速度は変わってくるような気がする.


基本的に,「英語で考えて英語で話す」ことを
目標にして,そこにたどり着くためには何をすればよいか
が書かれている本だった.
英語を読んだり聞いたりしたとき,
母国語の辞書を引いて理解していては,
いつまで経っても「英語脳」にならない.


大事なのは,赤ちゃんが言葉を使えるようになる課程を
たどるようにして,母国語のように英語を操れるようになること.
そのためにはまず,意味は分からなくてもいいから
ひたすら1枚のCDを聞くこと.
大事なのは,あくまでも,「1枚のCD」を
完璧に聞き取れるようになるまで繰り返し聞くことらしい.
CDは,自分がギリギリ聞き取れるくらいのレベルが良いらしい.
そして,1週間のうち6日間聞いたら1日は全く英語から離れる事.
言われなくても1日くらいは離れたくなるだろうが,
著者曰く,脳のメカニズムから考えると,
無理して毎日やり続けるのもダメらしい.


完璧に聞けるようになったら,次は書き取り.
CD一枚分の英語をまるまる文字に起こす.
起こし終わったら,その中で意味の分からない単語を
「英英辞書」で引く.
英英辞書を引いて,説明文で分からないところがあれば
さらにそれを英英辞書で引く.
これの繰り返し.


文章の意味が理解できるようになったら,
次はひたすらそれを舌に覚え込ませる作業.


ここまでマスターして初めて次のCDへ移る.
次のCDはもちろん,少しレベルの高いモノを選ぶ.
これを繰り返していくうちに,
英語で考えて英語で話せる,というか,
口が勝手に動き出すような感覚になれるらしい.


この方法で英語をマスターするまでの期間は,
半年から,長くても1年という.
これまで10年以上も英語を勉強してきて
英語が満足に話せるようにならなかったんだし,
1年くらい違う方法を頭から信じ切って
やってみるのもありかも.
方法は違えど,勉強する事に代わりはないし,
まず英語力が下がることはないだろうし,
やってみる価値はありそうだ.